仕方無しにとある場所を訪れてから釧路湿原へ向かった旅 ［その３］ 》
【10月15日（土） −２日目−】
予定通り、朝5時半に起床。（−＿ゞゴシゴシ
出発準備を整える。
微妙な天気……。（ ´−｀）
午前6時20分、朝飯を喰わずにホテルをチェックアウト。
午前7時4分発の列車で札幌を発つから飯食ってる暇なんてなかった……。
しかし、本来ならばこの時間は札幌駅のベンチで居眠りこいてた筈だし。A(^-^;
朝の札幌時計台。
午前6時半なので誰も居ません。A(^-^;
こちらは5月の道北行きの時に撮った時計台。
この日も朝の7時半過ぎで誰も居なかった。
背後のビルが違うビルように見えますが、外壁の改修工事をやっていて目隠しの壁を組んである為。
なので次に見るときには、また違ったビルになってるのかと。
今後も機会ごとに写真を撮って定点観測するつもり。(^^ゞ
朝の札幌市中心街を歩いて札幌駅へ。
早朝なのに結構車は走ってるし、道路工事もやってるし、ススキノあたりで一夜を明かしてきたらしき人も居る。
札幌駅の構内も人が多い。
中には、大きな鞄やバックパックを背負った人の姿も。
これから出かける人もいれば、あるいは夜行列車で札幌に着いたばかりの人も居るのかと。
いずれは夜行列車での移動もしてみたいな、と思う。
……で、
6時56分、札幌駅7番線ホームに釧路まで連れてってくれる特急『スーパーおおぞら１号』入線。
側面の『FURICO 283』のロゴが目印の283系ディーゼルカー。
振り子装置のおかげで急カーブ区間も高速で走ることが出来て、最高時速は130km。
札幌〜釧路間を特急『スーパーおおぞら1号』は3時間48分で走る。
（最短はスーパーおおぞら4号の3時間34分）
正に、ＪＲ北海道を代表する列車かと。
……で、私が乗るのは、
＼ なんと、グリーン車―――――ッッッッッ!!! ／
＼ ／
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実は、当初はナイトウオッチングツアー後の乗車（6時に特急『利尻』で札幌着、7時4分に札幌発）になるので、
ゆっくり休みながら釧路まで行こうと思い、奮発してグリーン車に乗ることにした。
ところが、ナイトウオッチングツアーが中止になってしまった為に単なる贅沢となってしまった……。A(^◇^;
ただ、改めて考えてみると、
・札幌〜釧路間348.5kmのグリーン料金4,000円、3時間48分の乗車時間。
・東海道新幹線の東京〜新大阪間552.6kmのグリーン料金5,150円、2時間33分の乗車時間。
2時間半で5,150円は『高いなー』と思ってしまうけど、3時間48分の4,000円なら『乗車時間も長いし
考えてみるかなー』と思えてくる。
過去に一度だけ東海道新幹線のグリーン車に乗ったことがあるけど、東京〜新大阪間なのであっという間に
着いてしまったし、車内の雰囲気も『俺が乗ってていいの……？』てな感じでなんか落ち着かなかった……。A(^◇^;
しかし、今回のスーパーおおぞらのグリーン車はそんな雰囲気はなかったし、座席のグレードやサービスも
良かったので、今後も３時間を超える長時間の乗車時には選択してもいいかも、と思う。
グリーン車のゆったりとした座席に落ち着いているうち、7時4分に特急『スーパーおおぞら１号』は札幌駅を発車。
間もなく、客室乗務員さん（ツインクルレディ）の検札を受けて、そのあと飲み物＆おしぼりのサービスも受ける。
『グリーン車やなぁー……』と優越感に浸る。（ぉ
列車はまず千歳線を走り、途中新札幌、南千歳駅に停車。
そして、南千歳駅からは道央から道東への最短ルート、石勝線に入る。
石勝線は1980年に全通した路線で、一日一往復かつ朝しか列車が来ないということで有名だった
楓駅（今は廃止）とか、新夕張〜新得駅間は『特急列車しか』走っていない為に特例として普通乗車券
のみで自由席に乗れる、ということでも有名な路線。
北海道屈指の山深い地域を通る為に難工事の連続だったものの、この路線のおかげで道央と道東の
行き来が劇的にスムーズになった。
石勝線が厳しい自然の中を通っているという証拠が、このスノーシェルター。
石勝線は単線の路線なので、所々に列車がすれ違う為の信号所があり、その信号所のポイントは基本的にスノーシェルターの中にある。
理由はポイントが雪で埋もれたり凍結したりすることを防ぐ為で、山深い信号所まで除雪要員を送る手間を考えると、このような『屋根』を作ってしまった方が安上がり、ということらしい。
ちなみに、建設工事中はヒグマ対策のハンターが工事関係者の護衛をしていたらしい。a(^-^;
また、石勝線は駅間の距離が『異様に』長いことでも有名。
起点の南千歳駅から終点の新得駅までの距離は132.4kmで、このうち南千歳駅から新夕張駅までの距離は、43.0km。
ところが、
・新夕張〜占冠（しむかっぷ）駅間 34.3km
・占冠〜トマム駅間 21.3km
・トマム〜新得駅間 33.8km
新夕張駅から新得駅までの４駅だけで89.4km……。a(^-^;
この新夕張〜占冠駅間34.3kmは駅間距離全国第１位で、トマム〜新得駅間33.8kmは第３位。
（在来線のみ。新幹線を含めると東海道新幹線米原〜京都駅間の68.1kmが最長）
つまり、『駅を設ける必要が無い』＝『人の住んでいない地域をこの路線は走っている』……ということですが、
昔から開けている占冠とリゾート地として開発されたトマム以外の地にもごく僅かながら定住している人がいるらしい。
どんな生活をしてるのだろうか……？ (・-・)
リゾート地として有名なトマム駅の付近。
このあたりは標高500m程の山中で、かなり黄葉が進んでます。
トマム駅を過ぎ、新狩勝トンネルの中で根室本線と合流してトンネルを抜けると、そこは十勝の地。
線路は大きなカーブを曲がりながら徐々に十勝平野に向かって下りてゆく。
やがて、列車は新得駅に到着。
実は最初に行程を練ったとき、ここで降りて朝ご飯代わり（ぉ）に新得そばを食べようかと考えたものの、結局は断念。
また同じことで帯広で降りて豚丼てのも考えたが、これも断念。
まあ、この二つは今後の検討課題にしようと。φ(．_．)メモメモ
列車は十勝平野の中を走る。
如何にも『北海道』という広大な畑地が続く。
これで快晴ならは文句なしだったが、残念ながら曇り空……。＿|￣|○
9時36分、ワインで有名な池田駅到着。
発車後しばらくして、『池田駅で『バナナ饅頭』を積み込みました。お土産に如何でしょうか？』とアナウンス。
だから買っちまいました。(^^ゞ
昨日のウロコダンゴと同じく百年近い歴史のあるお菓子で、箱のデザインもなんとなく昔の雰囲気が漂ってます。
本当に焼きたてのようで、箱は暖かいしビニールパックされているのにバナナの香りがぷんぷんと漂ってきます。
ネットで、あの暖かさと香りが伝わらないのが残念っ。
勿論、味も激(ﾟДﾟ)ウマー。
9時37分に池田駅を発車すると、次の停車駅は終点の釧路駅。
1時間15分と長時間なので、ちょっと車内を散歩をしてみる。
稚内行きの時に乗った261系ディーゼルカーと同じく、この283系も運転席が高い位置にあって
貫通扉にはガラス窓があるので走っていく様が見られる。
『電車でＧＯ！』の世界ですな。
このように、先頭からはこんな風景が見られるわけですが、現実はこうなっております。
（虫嫌い方は見ない方が身の為）
それからは、荒波見える太平洋岸沿いを走っているかと思うと、茫漠とした草原風の風景の中を
走っていたりと……、要はウトウトとしてました。A(^-^;
そして、10時52分。
特急『スーパーおおぞら１号』は終点釧路駅に到着。
グリーン車のおかげで、楽ーに来られました。(^-^)v
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