仕方無しにとある場所を訪れてから釧路湿原へ向かった旅 ［その４］ 》
次に乗る『釧路湿原紅葉ノロッコ2号』への乗り換え時間の間にカヌーツアーの業者さんに電話を入れる。
実は昨晩、『カヌーツアーが強風の為に中止となった』との連絡が入っていて、『恐らく今日は大丈夫だろうけど
釧路に着いたら連絡して欲しい』と言われていたので心配しつつ電話を入れると、『大丈夫、行けます』とのことで一安心。
ナイトウォッチングツアーに続いて、カヌーツアーまで中止になった日にゃ……ヽ(*｀Д´)ノ ダーーーッ！
＃カヌーツアーが中止になった場合は、代わりとして湿原内のフィールドツアーを組んでくれるそうです。
釧網本線を走る『釧路湿原紅葉ノロッコ2号』。
夏場は『釧路湿原ノロッコ号』として釧路〜塘路（とうろ）駅間を走っている列車が秋の紅葉シーズンに名前を変えて川湯温泉駅まで延長運転される。
遠矢（とうや）駅を過ぎたあたりから釧路湿原が見えてくる。
釧路の街はずれからすぐに湿原地帯に入るというのは驚き。
このあたりから列車は文字通り『ノロノロ』と走り始める。
釧路市街の治水を司っている岩保木（いわほぎ）水門。
大きな方が平成2年に完成した新水門で、その右側の低いのが大正10年に作られた従来の水門。
11時34分、釧路湿原駅に到着。
時刻表ではすぐの発車なのに列車は2分間程度停車。
ツアー客が勘違いをして降りてしまうことがあるらしく、間違って降りていないかを確認する為に止まっていたらしい。
まあ、一日十往復あるかないかのローカル路線なので、間違って降りてしまうと面倒ですからねぇ……。（ ´−｀）
列車が走り去ると、周囲は静かな雰囲気に包まれる。
夏の観光シーズンだともっとにぎわうのでしょうが、やはりこういった場所はシーズンオフの方が
本来の雰囲気を感じさせてくれるのでしょう。
ここから、徒歩数分の『細岡ビジターセンター』に向かう。
ここでカヌーツアーの業者さんの車にピックアップして貰う約束になっているけど、未だ時間があるので
更に徒歩数分のところにある『細岡大観望』へ。
いきなりの大写真で失礼。(。_・☆＼ バキ
だって、この広大さを表現するには写真も大きくしないとねぇ。A(^-^;
これで青空だったらもっとポイントは高かったんですが、それ抜きでもこの風景の素晴らしさは感動物。(・_・、)
真正面には湿原内を蛇行する釧路川。
間もなく、あそこをカヌーで下ることになる。
暫し風景を眺めているうちに、ピックアップの時間が近づいてきたので細岡大観望を離れる……って、
実は『蚊』の襲来がもの凄くて逃げた、というのもあったり。 .．・ヾ(。><)シぎょぇぇぇ
この蚊には、後々まで悩まされることになる……。
細岡ビジターセンターに戻り、暫し待つうちにカヌーツアーの業者さん（釧路マーシュ＆リバー）の
車がやって来た。
車に乗り込み、一路『細岡カヌーポート』へ。
そこで、別のツアー客と合流、ガイドさんのレクチャーを受けてからライフジャケットを装着。
いよいよカヌーに乗り込む。
『かなり難しいのでは？』と思っていたものの、カヌーは呆気ない程スムーズに川面の上に乗り出した。
最初は近くの道路を走る自動車の走行音が聞こえていたが、いつの間にかその音も聞こえなくなり、耳に聞こえてくるのは風の音とパドルを漕いで叩く水の音、あとは鳥の泣き声だけが聞こえるのみ。
黄葉の始まった木々を見つつ、静かに話すガイドさんの案内を聞きつつ、パドルをゆっくりと漕ぐ。
本当に俗世間を忘れさせてくれる雰囲気……。( ´−｀)
残念ながら、期待していた野生動物やタンチョウの姿は見られなかった。
ただ、水飲み場的な場所に動物の足跡が多数見られた。
こっち（人間）からは見えなくても、向こう（動物）には見えていたのだろう。
ほぼ真ん中の頂付近が細岡大観望の展望台がある。
つまり、さっきズームで撮っていた釧路川から撮った一枚。
川幅が広くなり、流れが緩やかになると、もうすぐ終点。
出発点の細岡カヌーポートから約8km。
一時間余りの行程で終点の岩保木水門に到着。
一服のコーヒーを頂き、ガイドさん達がカヌーを引き上げている間に周囲の見物をする。
さっきノロッコ列車から見た岩保木水門。
勿論、これが大正時代に建造された旧水門。
すぐ側で見ると、風格があります。
そして、この水門横の堤防から湿原を眺めると……、
ほぼ真正面の岬みたいなところの手前は『キラコタン岬』で、奥が『宮崎岬』。
あの岬の付近は私有地で普段は人間が殆ど入らないこともあってタンチョウの繁殖地になってるそうです。
で、普通に風景を眺めて写真を撮っていたように見えるでしょうけど、実はこのとき私の周りには
何十匹もの『蚊』が飛び回ってました。
虫除けスプレーを塗布していたものの、あんまり効果が無かったみたい……。（ ´−｀）
ミスター（長嶋茂雄じゃなくて鈴井貴之（w）みたいに『ブラボーッ！』って叫びたかった。（ぉ
ガイドさん曰く、『10月にしては温かい日が続いているので、その影響かも』と言ってました。
帰りの車内にも蚊は入り込んでいて、解散場所までの道程は蚊退治に追われてました……。 ･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･
ただ、それだけの蚊に集られたていたのに、一箇所も刺されなかったのは何故？
こうして、今回のメインイベントの釧路川カヌーツアーは無事終了。
カヌーツアーと言うと結構面倒そうな印象を受けそうですが、ここのは気軽に楽しめます。
まあ幾ばくかのお金はかかりますが、それだけの価値はちゃんとありますので。
＃ちなみに、私がどうしてマーシュ＆リバーさんのツアーに申し込んだかと言うと、ここのカヌーツアーは、
＃いわゆる『乗り合い船形式』ではなく『仕立て船形式』で、他人を気にせずにゆったりとカヌーツアーが楽しめそうだと思ったからでして、
＃事実その通りでした。……あ、別に宣伝してるわけじゃないので。A(^◇^;
ページを変えてみる。
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