朝7時過ぎ、ホテルをチェックアウト。
札幌駅で軽めの駅弁を買うのと音威子府そばを『２杯』食う予定だったので、宿の朝食は無しとした。
代わりに昨日の食べ残しのでかドラ１／３個をミネラルウォーターで流し込んでチェックアウト。
しかし、この選択が悲劇を呼ぶことに……。a(^-^;
宿から札幌駅までは通り一本で１０分程の距離。
しかし、真っ直ぐ行っても面白くないので時計台と大通公園を廻ってみる。
人っ子一人いない時計台って珍しいかも。
まあ、朝7時半過ぎに観光客が屯している風景てのも変ですが。a(^-^;
旧北海道庁（赤れんが）も散歩の人がチラホラいるだけ。
敷地内にあるヤエザクラはちょうど満開で、ソメイヨシノは散り始め。
ＧＷ寒波の影響で開花が遅れたおかげで、この時期に桜が見られたのはラッキーかと。
赤れんが郵便局から足跡ハガキを投函し、札幌駅に向かう。
それにしても、地元でない札幌駅を『見慣れた駅』だと思ってしまうのはどうなんでしょ？ a(^-^;
土曜日の朝8時前なので駅構内はもっと閑散としているかと思ったけど、通勤通学の人の姿が結構多い。
週休二日が結構当たり前になってきたとは言え、私立の学校では授業するところも多いし仕事の方も多い。
ご苦労様です。<(_ _)>
駅のコンビニでミネラルウォーターと缶コーヒーを買い、8番線ホームに向かう。
ところが、朝ご飯として買うつもりだった『やまべ鮭寿し』を買い忘れてしまう。
そんなことに気づいたのは列車に乗ってから それまで稚内に向かうという気分に浸っていた。（ｗ
ともあれ、この時点で朝ご飯抜きとなった……･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･
これから乗るのは、特急『スーパー宗谷1号』。
途中の音威子府までお世話になる。
私が乗るのは1号車でグリーン車と普通車の同居車両なんですが、私は普通車へ……A(^-^;
入線シーンを撮ろうと思い、この前のトワイライトと同じく手稲方面から来るだろうと思ってビデオを用意していると、待機している車内清掃のおっちゃんが『入ってくるのは逆だぞ』と無言の手さばきで教えてくれた。
後日、鉄な人のWebを見ると、スーパー宗谷は苗穂の車庫に入っていると知る。
私は一般の方よりも鉄道の知識があるつもりですけど、そこまで『鉄分』は含んでないので、そんなこと知らんかった……。A(^◇^;
8時17分、定刻通りに入線してきたスーパー宗谷1号を迎える。
編成はこんな感じ。
←札幌側 稚内側→
私が乗ったのは↑このあたり。（ぉ
（ (C) 「Rakugaki Train」さん[www.kokensha.co.jp/rei/] ）
4両編成なので随分と短いな、という印象。a(^-^;
先頭部の幌が武骨な感じを醸し出していると思う。
見にくいんですが、ヘッドマークも格好いいデザインで、最北の地に向かう列車らしい。
あと、連結部のドアには前方が見渡せる窓があり、ここから迫力ある走行シーンが見られるそうですが、グリーン車の部屋を抜けてかないと行けないので遠慮させて貰いました。
まあ、何人かの『それらしき』人が前へ行ってましたな。a(^-^;
8時30分、スーパー宗谷1号は定刻通りに札幌駅を発車。
おおっ、発車時の加速力が凄いっ。(゜_゜;)
トワイライトEXPとは桁違いの加速力……って言うか、トワイライトEXPと比べたらいかんか。a(^-^;
去年の秋に函館から札幌まで乗った特急「北斗」と比べると、北斗はグッグッグッと加速していく感じ
なのに対して、スーパー宗谷は一気にダッシュをかけられるって感じ。
北斗に使われている車両が高速度運転できるように改造されたキハ183系-500系とはいえ、
元は新造から20年以上経過している古いタイプのディーゼルカー。
対して、スーパー宗谷は90年代末期に新設計された最新タイプのキハ261系ディーゼルカー。
さすがに性能の差があるようで。
多分、スーパー北斗やスーパーおおぞらで使われているキハ281/283系もキハ261系と似た感じなん
だろうと思う。
白石駅を過ぎ、厚別川を渡ったところで旭川方面に向かう函館本線は千歳線と別れる。
旭川方面に向かうのはこれが初めて……って言うか、私は札幌周辺から以東に行ったことが無いので、ここから全てが未知の領域。(^^ゞ
進行方向左側の席から見える岩見沢駅までの車窓は、防風林が壁のように続いているせいで見晴らしが悪かった。
しかし、岩見沢駅を過ぎると、ぐっと視界が広がり石狩平野の水田の広々とした風景が見られる。
『北海道は広い』という先入観があるからかも知れないけど、凄く広々とした印象。
ただ、防風林がずっと続いているあたりは、冬の気候の厳しさを思わせる。
列車は、ディーゼルカーらしからぬ軽快さで石狩平野の真ん中を突っ切って行く。
滝川駅の少し手前で撮った、石狩山系の山並み。
真ん中の高い山がピンネシリだと思う。
昨日、小樽方面から見ていた石狩の山並みの反対側になろうかと。
ちなみに、ピンネシリはアイヌ語で「男の山」という意味だそうで、ありふれた名前だけに北海道各地に同じ名前が付いた山が幾つかある。
9時53分、旭川駅到着。
3分間の停車後、いよいよ稚内までの鉄道一本道、宗谷本線に入る。
旭川発車後に流れてきた、車掌さんのアナウンス。
『これから先、鹿などが出る為に急停止することがあります』
北海道やなぁー……。（ ´−｀）
一時、CMで一世を風靡した比布（ぴっぷ）駅を過ぎ、列車は山の谷間に向かって進んで行く。
宗谷本線最大の難所、旧国名の石狩国と天塩国の境界線にある塩狩峠に差しかかる。
ここまで電車特急ばりの軽快な走りをしてきたキハ261系も、さすがにこの峠越えは苦戦をするようで、峠越えのバスのようにエンジンを唸らせながら峠を登っていく。
しかし、ディーゼルエンジンの音の力強さがかえって安心感を感じさせてくれる。
電車のモータ音だと、こうと思えないかも。
特に、京浜急行特快のインバータの音とか。a(^◇^;
やがて、列車は峠のピークにある塩狩駅を通過。
もっと山の中にポツーンとある駅かと思っていたが、近くには大きな建物も建っている。
塩狩温泉てのがあって、そのホテルの建物らしい。
峠のピークにある塩狩駅を通過したあとは、天塩の平野部に向かって一気に峠を下る。
今まで重苦しそうに峠を登ってきた分、余計にスピードが上がっていく感じで、ちょっと怖いぐらい。
列車は和寒（わっさむ）、士別、名寄と止まりつつ、天塩の平野部を進んでいく。
名寄辺りまでは水田が多いが、美深あたりに差しかかる頃にはメインが畑に変わる。
この辺りが水田稲作ができる北限らしい。
智恵文駅手前（だったと思う）からの車窓。
如何にも北海道らしい風景、そして北に向かっているということを感じさせてくれる風景。
ところで、『智恵文』（ちえぶん）って名前、なんか音感と文字の並びが綺麗でいい感じだな、と。d(^-^)
また、この智恵文〜智北（ちほく）駅間には智恵文沼と言う、元は天塩川の流域の一部だった沼があるんですが、宗谷本線はこの沼に沿って反時計回りの大きなカーブを描き、少し高台のところを走っているので、このカーブをを走る間の風景は大変素晴らしいと思う。
そんなわけで、座席は稚内方向『左』側をお勧めします。
美深駅停車中の一枚。
ピッとした立ち姿で列車の発車を見送る駅長さんが印象的。
美深駅を出ると、それまで遠くにあった山並みがグッと近き、また天塩川もグッと近づいてくる。
ここらで名寄盆地が終わり、音威子府の渓谷部に入っていく……。
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