12時10分、天塩川温泉行きのマイクロバスが到着。
何故か駅前から少し離れた場所に停車する。
『別に交通の邪魔にもならんし、なんで駅前に付けへんねん？』と心の中で思いつつ（ｗ）、
『天塩川温泉までお願いしますー』と言いながら、バスに乗り込む。
無論、客は私一人だけ。f(^-^;
このバスは村役場や診療所などを廻る村内巡回バスの役目を持っているので、それらの前では必ず停まる。
むしろ、そっちがメインかも。
ただ、このあたりの住人は大抵は車を持っている（持ってないと生活ができない）だろうし、利用するのは私のような列車利用で温泉に行く旅行者かお年寄りだけだと思う。
事実、今回私が利用したときも、途中で乗ってきたのは咲来（さっくる）からじいちゃんが一人乗ってきただけ。a(^-^;
音威子府駅のある村の中心部を出て、バスは隣の集落である咲来に向かう。
このルートは国道40号線経由ではなく、天塩川沿いの堤防道路を通る。
天塩川の流れが見られるのでちょっとした観光バス的な感じなる。
あとで地図を見ると、この堤防道路の方が咲来へアクセスし易い為なだけのようですが。a(^-^;
音威子府駅から30分程で天塩川温泉到着。
人口1000人あまりの村の施設とは思えない、立派な建物……。a(^-^;
この建物を見てふと思うところがあったけど、本Webではその手の話はしないでおく。（謎
やはり車で訪れる人が圧倒的に多いようで駐車場に止まっていた車のナンバープレートを見ると、札幌や名古屋ナンバーの車も止まっていた。
玄関先の犬さん。
ちょっと相手をしてみようと思って近づいてみるも、犬さんはこちらをチラと見るのみで反応せず。
そんなことで山から降りてくるヒグマと闘えるのかっ！（違
自販機で風呂代300円とタオル代210円（だったか？）(*1)の券を買ってフロントに。
いよいよ、お目当ての温泉に浸かりに行く。
風呂場は建物の規模の割にはコンパクトで、20人も入ったら満員で狭すぎであろう広さ。
でも、街中のスーパー銭湯みたいに混雑することもなさそうなので、この程度の広さがあればいいのかも。
温泉の泉質は『ナトリウム＝塩化物・炭酸水素塩泉（中性低張性冷鉱泉）』。
学生の時には化学は得意やったけど、温泉の泉質はよう分からん……。a(^-^;
ネットで調べてみると『肌の角質や脂肪を落としてなめらかにする「美肌の湯」』だそうで、
確かに湯上がり後の肌はスッキリした感じになっていた。
もっとも、『温泉に浸かったー』という精神面の気分面大きいのかも。
一つ失敗したのは、ここの温泉は飲用もできるのに飲んでみなかったこと。
お持ち帰りするつもりでスーパー宗谷の車中で飲んだミネラルウォーターの空のペットボトルも
持ってきたのに、うっかり忘れてた……。(^^ゞ
なお、風呂は源泉風呂・泡風呂・露天風呂と３つあり、そのうち泡風呂と露天風呂は温泉ではなく
地下水を湧かしたお湯。
でも周りに何もない大自然の中から湧き出してきたピュアな地下水だから、水道水を湧かした
銭湯のお湯なんかよりもずーーーっといい水かと。
露天風呂からは天塩川が一望。
（風呂場にカメラを持ち込めるわけがないので写真はありません。a(^-^; ）
露天風呂に浸かると天塩川は見えなくなるものの、川の向こう側にある残雪残る
山並みはしっかりと見える。
そんな風景を見ながら、ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっとして
湯に浸かる。
のんび〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜りとできた。＼(~o~)／
ふやけるまで温泉に浸かり、休憩室で身体の火照りを覚ましてから、食堂に向かう。
いよいよ、本日初めてのまともな食事である『音威子府そば』(*2)にありつく。 (;´Д`)ハァハァ
選んだのは山菜そば、440円だったと思う。
写真では光の加減で見づらくなってますが、噂通りに麺もダシも黒々としてます。
美味かったー。(^-^)/
そばは言われている程はっきりとした香りは感じなかったけれど、街中で売ってる普通のそばよりも太さも違うし歯ごたえもある。
太めの麺に絡んだ甘めのダシも良い感じ。
露天風呂でも見た素晴らしい風景を見ながら美味いそばをウマウマと食べていると、単走の列車がトコトコと走っていく姿が見えた。
この温泉の最寄り駅である天塩川温泉駅を13時39分に発車する普通列車。(*3)
列車は天塩川温泉駅に止まり、数十秒後に発車。
そんな風景が、食堂の窓から全て見える。
誰か来るかと見守っていたけど、やって来る人は無し。
ひょっとすると、列車に誰も乗ってなかった可能性も。a(^-^;
そばを食べ終え、時計を見ると13時45分。
音威子府駅に戻るバスの発車時刻は14時30分なので、まだ時間はある。
そこで、腹ごなしに天塩川温泉駅まで行ってみることにした。
フロントの人にお願いして荷物を預かって貰い、デジカメとビデオだけ持って出発。
ここ（温泉）から駅まで距離は約500m程、ブラブラと歩いて10分程度。
何せ、露天風呂や食堂から駅舎が見えるぐらいだし。a(^-^; (*4)
初めて『ローカル線の無人駅』と言える駅を訪れたことになる。
駅舎は宗谷本線沿線に多い車掌車利用の駅とは違い、洒落た屋根のプレハブ造。
ホームはピッタリ列車一両分の長さなのでオーバーランしないかが心配。a(^-^;
もっとも、この路線はオーバーランしてもすぐに混乱するダイヤじゃないし、運転士以外に誰もいない
可能性もあるし。（ぉ
駅舎の脇に現用されている風の自転車があったので、通勤か通学で利用している人がいるらしい。
駅舎の中の時刻表と駅ノート。
時刻表から一目瞭然ですが、この駅の列車の停車本数は一日上下４本ずつ。
音威子府村の観光の目玉である天塩川温泉の最寄り駅なのに普通列車でさえも通過する駅……。＿|￣|○
まあ、普通列車を全部止めたところで、この駅から温泉に行く人が日に何人居るかは疑問ですが。a(^-^;
折角なので駅ノートに走り書きを残す。
あの方が残した書き込みや、あの方の描いた鉛筆画も見つけたー。(^-^)/
最後に周囲の雰囲気をしっかりと感じ取ってから、駅を後にする。
『今度は列車で……』と言うのは『言うが易し行うは難し』ってことかな、と思う。
温泉近くの橋上から見た天塩川。
この一帯の山々に降った雪が雪解け水となり、この川に集まって日本海まで流れてゆく。
周りの山々には雪が多く残ってるので、まだまだ雪解け増水は続きそう。
ここで、ふと思う。
『大泉さんとミスターを『落としたら』、面白そうだな』（ｗ
何かの機会で水曜どうでしょうの特別編をするのなら、是非天塩川をカヌーで下って貰いたい。a(^◇^;
但し、長さ２メートル程ある枯木が『勢いよく』流れ去ったのを見ると、ユーコン川やベトナム縦断よりも命懸けになりそうですが。a(^-^;
ちなみに、天塩川はカヌー下りのメッカだそうです。
14時30分、やはり定刻通りにバス到着。
行きしなに咲来で乗ってきたじいちゃんと、仕事を終えた様子の温泉の女性従業員を乗せて出発。
咲来でじいちゃんが降り、音威子府駅近くで女性も降り、結局私一人だけを乗せたバスは14時50分に
音威子府駅へ到着。
バスの時刻表では15時10分に音威子府駅に着くことになっていたけど、20分も早く到着してしまう。
そこで徒歩数分の場所にある国道40号線沿いの道の駅・おといねっぷに行ってもう一杯そばを食おうかとも
考えたが、風呂上がり＋音威子府そば(ﾟДﾟ)ウマー＋天塩川温泉駅徒歩往復と重ねたせいか、ゆっくりとした
かったので、ビデオとデジカメのデータをノートPCに転送させる間に一眠りする……。
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