待つこと、約40分。
駅長さんの『ただ今から、特急サロベツの改札を行いまーす』の声がコンコースに響き渡る。
検札を受けて、乗車するホームへ向かう。
跨線橋から撮った写真。
左が稚内方面、右が名寄方面。
特急列車は跨線橋を渡った2,3番線ホームから発着し、普通列車は駅舎側の1番線ホームに
発着するらしい。
止まっている普通列車は稚内行きの普通列車で、15時26分にここに着き16時34分までの
『1時間8分』の停車中。
乗客は誰も乗ってない様子だったけど、横になって寝てる人は居たのかも。
で、このあと15時44分に下りと上りの特急サロベツが2,3番線ホームに入って来ると、
この駅の一日で唯一全てのホームに列車が着く時を迎える。
と言うか、宗谷本線沿線の駅で運転中の列車がこれだけ揃う駅は他にないかも。
なので、是非その場面を写真に撮っておきたかったけど、ヘタをして乗り遅れたらヤバいので
自重することに。f(^-^;
まあ、今止まってる普通列車に乗れば、18時53分には稚内に着けるからチャレンジしても
良かったのかも、と後でちょっと悔やむ。( ´−｀)
（現在は9時06分に普通列車2本と特急「スーパー宗谷2号」が同時に入線している[2006/7/8追記]）
スーパー宗谷1号の時とは違い、出迎えや写真を撮ろうという人の姿は見られない。
15時44分、下り方面（稚内行き）と上り方面（札幌行き）から特急「サロベツ」が到着。
降りる人の姿は無く、右上の写真に写っている他の乗客はみんな上り列車（札幌行き）に乗り、
下り列車（稚内行き）に乗ったのは私一人だけ。σ(＾＾;
15時45分、稚内行き特急「サロベツ」は音威子府駅を発車。
今度何時来れるかは分からないけど、機会があればまた……。(^_^)/~~
列車は本来の3両編成から1両増結されて4両編成。
『客が多いのか？』と思っている、どうやらの団体客が乗っている模様……。（ ´−｀）
しかも、私の座る指定席をその団体ツアー参加者らしきオッサンが勝手に座ってるし。凸(｀、´メ）
まあ、隣の席も空席のようだし、音威子府あたりで空席だったらもう誰も座らんだろうと思うわな、と。a(^-^;
ちなみにそのオッサン、『あっ、すみません』と謝りながら素早く席を離れてくれたので、まあ許そう。
ちなみに、この日のサロベツ編成はこんな感じ。
←札幌側 稚内側→
↑私が乗ったのはこのあたり。a(^-^;
（ (C) 「Rakugaki Train」さん[www.kokensha.co.jp/rei/] ）
うる覚えなので、実際とはちょっと違うかも。
まあ、イメージ図と言うことで。a(^-^;
列車は音威子府渓谷へと入っていく。
渓谷と言うだけあって、このあたりが天塩地方でも最も山深い。
見える限りにおいて人家は無く、宗谷本線の線路と天塩川だけが渓谷の谷間を走っている。
とあるWebに書いてあったことによると、昔にはこんな深い渓谷にも開拓地があったらしい。
しかし、あまりの自然の厳しさに耐えられずか、ついに離村してしまったとのこと。
雪の無い季節なら何とかなるとしても冬は殆ど孤立状態になってしまうらしいので、
営みを続けるのは困難なんでしょうな……。（ ´−｀）
やがて、列車は音威子府渓谷を抜け、天塩中川からは再び平野部を走る。
名寄辺りは水田もあった対して、こちらは畑と牧場の放牧地ばかり。
そして、ずっと宗谷本線と共に北上してきた天塩川ともここらでお別れとなる。
16時48分、幌延駅到着。
窓ガラスが汚れていたので見づらいのですが、トナカイの絵と「北緯45度の街」と書かれた看板が見える。
つまり、この幌延駅は北緯45度線よりも北側にあり、既に後ろの壁紙の如くになった、ということ。(^^ゞ
北緯45度よりも北ということは、ここから赤道よりも北極の方が近くなった、ということにもなる。
実際に行けるかどうかは別ですが。（ぉ
幌延町から豊浦町にかけて広がるサロベツ原野。
最北の地まで、あとわずか。
その最北の地に近づくにつれて、曇天になってきた。
音威子府を出た時にはまだ晴れ間もあったのに、北上するに連れて厚い雲が空を覆ってしまった。
どうやら、前日の宿で見た天気予報どおりの展開になってきた。
晴れ男の運も続かずか…？ （´・ω・｀）
列車は、サロベツ原野の東端を走る。
ここまで来ると、殆どが牧場の放牧地か泥炭の原野。
いやが上にも、北の果ての地である雰囲気が漂ってくる。
豊浦駅を過ぎ、兜沼駅で特急「スーパー宗谷4号」とすれ違う為に一時停車し、抜海駅を過ぎると
利尻島（利尻富士）が見えるスポットに差しかかる。(*1)
いよいよ、利尻富士が見え……、
……なかった。 ＿|￣|○
晴れ男の運も、この程度か。（ ´−｀）
ちなみに、写真のちょうど真ん中あたりに雄大な三角形の島がある筈なので、じーーーーーっと見つめていると見えてくるかも……なにっ、見えない？
とにかく、間違いなくあるんよっ、そこに利尻島がっ。
・゜・(ノД`)・゜・
17時46分、列車は終点一つ手前の南稚内駅に到着。
ここで結構な数の人が降りる。
南稚内駅の方が稚内市の中心に位置していて、降りた人々も観光客より地元の人らしき姿の方が多い感じ。
南稚内駅を出て、いよいよ終点稚内駅に向かう。
もはや列車は早い速度で走らず、淡々とした速度で走る。
周りは下車準備で慌ただしいが、うちの荷物はデイパック一つなのでのんびりと車窓を眺めていた。
すると、例の団体ツアーの添乗員が参加者に向かってこんなことを言っていた。
『明日の昼食でウニイクラ海鮮丼を希望の方は手を挙げてくださーい。但し、別料金になりまーす……』
( ゜д゜)ポカーン……
『ぉぃぉぃ、そんなことをこの車中で聞くんかいっ……って言うか、それぐらいツアー料金に入って
ないんかいっ!?』と思い、笑ってしまいそうになる。
それを聞いたツアー客、ほぼ全員が手を挙げてた。（w
上手い商売すると言うか、何というか……。a(^-^;
ちなみに、ウニイクラ海鮮丼は1500円で、それを頼まない場合は普通の刺身定食になるそうです。（ ´−｀）
……て言うか、なんで添乗員は稚内到着直前にそんなこと聞いたのやら。 ヽ(。_゜)ノヘッ？
……で、
17時50分、特急「サロベツ」は終点稚内駅に到着。
ついに、稚内に来てしまったよ……。（ ´−｀）
団体ツアー客で混雑している改札が空くのを待つ間にホームの端に行き、間違いなく
ここより先には列車が行けないことを確認する。（ぉ
稚内の空気は曇天のせいもあってか冷やっとしていて、さすがに最北の地だなと思う。
思わず、『ふぅー』と溜息一つついてから、改札に向かう。
切符の無効印を押して貰い、歩いて数分の今夜の宿へ。
宿は稚内で一番目立つ高層建物です。a(^-^;
部屋は何故かツイン。（ぉ
実は、去年の函館〜札幌旅行のときも札幌の宿はツイン。
『偶然にしては重なるなー』と思ったものの、多分禁煙室を頼むからシングルを予約してあっても部屋の都合で禁煙の指定を優先してツインを宛われるのかも？、という気がする。(・-・)
ただ、『シングルの禁煙室で予約してるんだから、なんでその部屋を押さえないのか？』、という疑問は残る……。a(^-^;
時間軸がずれますけど、部屋の窓からの稚内の夜景。
ちょうど真正面が稚内公園がある山で、開基百年記念塔やライトアップされた風力発電の風車がよく見えてます。
海も見えますが、それは次のページで。
荷物を置き、外に出る。
ブラブラと歩きながら、何を食おうかを考える。
本日、口にした食物、
『音威子府そば』１杯、『でかドラ』１／３個、500mlペットの水２本、190ml入り缶コーヒー２本
以上。A(^-^;
大部分が列車・バス移動とは言え、さすがに腹減ったーーーっ。（ ´−｀）
結局、無難に手近の寿司屋に入り、上にぎりと単品で何点かを頼む。
そこそこ金はかかったものの、新鮮なネタが食べられてお腹も膨らんだので、まあ良かったな、と。
寿司屋を出ると、雨が降り出してる……。 ・゜・(ノД`)・゜・
しかしそんなに強い降りではないので、宿に戻る前にちょっと寄り道。
北海道遺産となっている、『北防波堤ドーム』。
遺産と言っても、明治時代に造られた防波堤が昭和53年に建て直されているのでオリジナルではない。
それでも25年は経っているし、本来の目的（冬場の荒天対
策）からして傷めば新しくするのは致し方ないのかも。
夏場はライダー・チャリダーのお泊まりスペースになるそうだが、まだこの時期では人っ子一人いない。
ところで、この写真のアングルは微妙な位置ですが、照度が低くてスローシャッターになるので手ブレを防ぐ為にデジカメを壁に押し当てて撮った、と……。(^^ゞ
宿に戻り、あとはのんびりと過ごして二日目終了。
明日の天気予報を見ると、天気は回復するという予報になっていたので、それを期待しつつ寝床につく……。
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